ディーゼルエンジンに対する日本の認識


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ディーゼルエンジンに対する日本の認識

ディーゼルエンジンとその搭載車は、欧州市場ではCO2排出が少なく環境性能に優れた環境対応型エンジンとして位置づけられていますが、日本では必ずしもそのような肯定的なイメージではなく、その位置づけは極めて歪められてきたという経緯があります。
日本市場においてディーゼル車が非環境対応型エンジンというレッテルを貼られたのは、大型車を中心としたディーゼル車からの黒煙の排出に理由があったからであるといえます。
このあたりをもう少し技術的に解説すると、日本の排出ガス対策はNOxを重視してきた経緯があります。
主に都市部での光化学スモッグの発生を抑えるという目的から、大気中のNOx濃度を低下させることが当時の環境技術の大きな課題であったといわれています。しかしながら、先にも述べた通りディーゼルエンジンではその燃焼特性からNOxの排出を抑えるとPM(粒子物質)が増加するというトレードオフの関係があるため、当時は二者択一の観点よりPM規制値を譲ってNOx規制を強化してきました。
そして02年の新短期規制、現在の新長期規制と、規制の強化が続けられた段階ではPM規制値は大幅に厳しくなり、自動車メーカーのディーゼルエンジンはそれに対応してきました。
しかしながら、今までの黒煙を吐いて汚いという、ディーゼルの悪しきイメージが多くの自動車ユーザーの頭に明確に刻まれ、そういった事からディーゼル車の非環境対応というイメージは払拭できていないのが実情だといえます。
その一方で、、京都議定書による二酸化炭素排出目標「−6%低減」の実行期間が始まる2007年、環境問題の主役は二酸化炭素となりました。
欧州では自動車のエンジンに求められる性能として「CO2排出量(g/km)」は欠かせないものとなっていますが、日本では燃費表記こそあるものの、CO2排出量という形ではその認識をユーザーレベルにまで浸透させることはできていないといった状況です。

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